腕時計ならブルークで

娘婿がハミルトンというブランドの腕時計をブルークで購入して、
傘寿のお祝いにプレゼントしてくれました。
でも保証期間内に何故か3度も電池切れ!
販売元のブルークに送ったんですが、色々ゴタゴタがありました。
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腕時計

 2016年の暮、久しぶりに娘が我が家を訪れて、娘婿からの傘寿のお祝いにと素敵な腕時計を持ってきてくれました。HAMILTON というアメリカのブランドです。薄くて軽いという点では確かに老人に向きますが、同時に若者にも好まれそうな軽快なデザインです。早速婿殿にお礼の電話を入れ、すっかり気に入ったと伝えました。

腕時計の教科書

 普段使っているシティズンのソーラーメートQ&Qは、電池切れの心配がなく、時刻も正確で、10 BARという高い防水性があるので、これからも使い続けます。他にもCIMAという時計も持っていて、普段はキュー&キューを使い、冠婚葬祭などの改まったよそ行きの時だけシーマを使っていました。以後はハミルトンが正装のよそ行き用になり、シーマはお蔵入りになるでしょう。出番があるまで二つともクッションの効いた容れ物でお休みです。

 ハミルトンの販売元は大阪のブルークオウッチカンパニーというお店で、「日本最大級の腕時計専門店」とウェブページに記載されています。綺麗な立方体の箱に入った時計には、保証書に添えて「腕時計の教科書」が入っていました。右の写真がその表紙です。写真をクリックすると拡大します。扱い商品も豊富なようで、繁盛しているように見受けられました。

 お恥ずかしいことですがひどく忘れっぽくなり、その後ハミルトンのこともすっかり忘れていました。春休みを利用して娘が孫達を連れて遊びに来るという知らせがあったので、女房殿にハミルトンを着けるよう言われました。久しぶりというかほとんど初めてのような気持ちで取り出したところ、秒針の動きが変です。数秒ごとにまとめて動きます。普段ほったらかしにしていたので、巻きが弱くなったのかと思いましたが、調べてみると電池式のクオーツ時計で、自動巻きではありません。

腕時計の教科書4ページ目  そこで「腕時計の教科書」の出番です。こういう親切な教科書が添えられているのは、ブルークの誠意の表れだろうなと思いながら、開いてみると4ページ目にありました。左の写真がそれです。「秒針が飛んで進むのは電池交換のサインですので、お近くの時計店で電池交換をお勧めし致します」とあり、続けて「速やかな電池交換をお勧め致します」とあります。また「モニター電池のため、わずかな期間で電池切れになる場合がございます。お近くの時計店で電池交換していただくか、弊店までご連絡ください。」とも明記してあります。要するにこういう症状に気づいたら直ぐにでも電池交換するようにというアドバイスです。

 忠告に従って、伊勢崎市のサントノーレという群馬では有名なブランドショップに行き、電池を交換してもらいました。寡聞にして地元の前橋市内に安心して任せられる時計店の心当たりが無かったためです。作業待ちの時間に店内を物色して、ROMEO GIGLIというブランドの、使い心地の良さそうなベルトを買いました。できあがった時計の秒針はしっかり動いています。

 その後ハミルトンはシーマとともにしまい込んだままになっていました。がある日、娘が女房殿をコストコに連れて行ってくれるという連絡があり、そこでハミルトンを出してみました。ところがところが、前回と同じじゃないですか。秒針が数秒飛んでいるんです!電池って2年は持つんじゃなかったかしら?

 サントノーレは使い古した電池を売るようなお店ではない。とすると時計そのものが初期不良ではないのかと考え、販売店のブルークに連絡することにしました。営業時間が私の生活サイクルとズレがありましたが、連絡の時間帯を待って、2017年9月12日か13日に経過と症状をブルークに電話しました。サイクルを気にしなくて済むように、今後はメールでの連絡をお願いし、ハミルトンは修理のため9月14日にブルークの手配した佐川急便で送りました。

ブルークヘのメール

 ところがブルークからは受け取ったというメールが来ません。どちらかのメールサーバーに問題があったのか、それとも無視されたのか、不安に思ってその旨を電話したところ、15日に送信したとのこと、やっぱり着信ミスだったようです。新しく入手したメールアドレスのため、もしかすると私が設定を間違えていたのかもしれません。

ブルークからのメール

 話を電池交換に戻すと、大変な問題がありました。保証期間中ではあるが、他店で電池交換したのだから保証は切れ、以後有償だと言うんです。ちゃんと「腕時計の教科書」に従って信頼できる店で電池交換をしたのに保証対象外というのは解せないと抗議し、根拠を示すよう要求しました。聞けば保証書にその旨うたってあるそうです。そう理解できる文言がありますが、文字の色も大きさも老人には馴染めません。ブルーク以外で裏蓋を開けたら、以後は保証が切れるというプリンシプルだそうです。ブルークは9月15日のメールを再送して寄こしました。左のメールがそれで、「保証の件につきましては、社内で検討いたします。担当から改めて連絡させていただきます」とのことですが、「腕時計の教科書」と保証規定との矛盾について、改めての連絡はありません。

ブルークヘのメール ブルークからの修理完了のお知らせ  現品は保証書とともに10月13日に発送する予定というメールがありました。メールには修理内容が載っていませんでしたが、後日到着した修理品に添えられていた「修理完了のお知らせ」には、ムーブメントを交換したと記載されています。ムーブメントとは時計の機械部分のことで、使い始めて間もない時計のムーブメントを交換しなければならなかったということは、初期不良に他ならないのではないでしょうか。メールには「時計本体」とあるものの、実は本体中の本体である機械部分を別なものと交換したのだから、元の時計とは別の物体です。なぜ正直に初期不良と認めて、新品と交換しなかったのだろうかと、腑に落ちない思いを残しました。

ブルークヘのメール ブルークヘのメール  またもや大問題がありました。荷物を解いて箱から出したところ、動いていないのです!ショックです。4週間もかけて電池交換をして、戻ったものが動いていない、言い換えると電池を交換してないか、電池やムーブメントを不良品と換えたのかと邪推しそうです。初期不良だという疑いをさらに強くしました。どちらにせよブルーク滞在4週間の間には動作チェックもしたでしょう。他の顧客のことも考えて、10月19日に、時計を送るとともに右のメールで経営方針の問題点を提起しました。

ブルークヘのメール  即日ブルークから左の回答がありました。保証書はデザインと仕様を変えたとのことですが、内容について具体的なことは不明のままです。「時計の教科書」は廃止したとのこと、つまり保証書の規定によることになるわけで、他店で時計の裏蓋を開けたら最後、以後保証されなくなることになります。そうだとするとモニター電池が切れたら、ブルークへ送り返さなければならないということでしょう。その挙句4週間も待たされる顧客が気の毒です。

ブルークヘのメール  大変腹立たしいことですが、修理を依頼ました。今回は修理が早く、10月31日には戻ってきました。修理ではなく、またまたムーブメントを交換したのでしょう。そもそもが初期不良だったと断定できるのではないでしょうか。時計本体とも言うべきムーブメントを新しくしたのですから、保証はこの時点から始まるんじゃないかと考え、その点も含めて左のメールを送りました。が、返事はありません。

ブルークヘの送り状  梨の礫ということは、これでブルークとの縁が切れたのだと思っていました。ところが年が変わって今年(2018年)2月末のこと、取り出してみたらまたまた秒針が飛び飛びになっています。交換したムーブメントが不良品だったのか電池に問題があったのか不明ですが、いずれにせよ保証期間内です。3月7日に3度目の修理に出しました。念のために佐川急便の伝票を右に掲載しましょう。

ブルークヘのメール  またもや保証が問題になり、今度は有償だというのです。文字盤の軸がぶれていて、物理的な衝撃を与えない限り起こりえないことだからとのことです。しかしこのハミルトンは言ってみればクレードルに眠っていたようなもので、落としたりぶっつけたりしたことはありません。普通に使っていて振動などで壊れるような脆弱な時計は今時無いでしょう。電話で伝えられた修理の見積額は、何と25,704円、Q&Qが5個も買えてお釣りのくる金額です!妻とも相談して、修理せずに記念品として保存することと決め、右のメールを送ってその旨を知らせました。3月28日のことです。

ブルークヘのメール  ハミルトンの贈主の家族が春休みを利用して久しぶりに我が家に来るというので、手元になければ余計な心配をかけることになります。そこで至急返却するように4月3日にメールしました。しかしながらサイト公開の日(2018年5月1日)までに問題のハミルトンは私の手元に届いていませんし、3月28日と4月3日のメールには返事がありません。仮に受信拒否をしていたとしても、長期間返却しないのは何故でしょう?婿殿にはなんと説明したらいいのでしょうか?

 このページのタイトル「腕時計ならブルークで」に続けて、購入を勧めるとも、勧めないとも記しません。経緯を公開することで、将来の顧客が購入の際の判断材料にすることと、ブルークウオッチカンパニーが単にクレームとして無視するのではなく、顧客の言葉に耳を傾け、適切に対応することを願っています。

ブルークヘのメール ブルークヘのメール  このウェブページについては、正確な情報の公開を心がけていますが、あるいは老齢ゆえの誤解や記憶違いによる誤りがあるかもしれません。公開に先立って、4月22日にブルークに左のメールを送って精査方を依頼しました。現在までのところ回答がありませんので、公開予定直前の4月29日に再度右のメールを送りました。

ブルークヘのメール  2018年5月1日、このページをネット登録しました。「イージーライフのメニュー」では「黒猫シャノアール」というハンドルを使用していますが、記載内容の責任の所在を明確にするため、ここでは実名で公開します。ブルークに対しては右のメールを送って、ウェブ公開と検索エンジン登録を通知し、併せて私所有のハミルトンの腕時計の返還を求めました。ブルークの適切な対処と、早期解決を望んでいます。

**************** 以下は公開後の追加記事 ****************

ブルークヘのメール  5月1日夜、ブルークから左のメールがありました。3月28日から修理かキャンセルかの返事を待っていたとのことです。すると3月28日、4月3日、4月29日の私からのメールはブロックしていたのですか?顧客のメールをブロックしていたとしたら、不誠実な対応です。メールの存在そのものを否定するのですね。そう言えば、立場は逆ですが、届かないことがありました。

 補償内容や修理に関して、真摯に向き合い回答したとのことですが、4週間もかけて電池交換をして返してよこした時計が動いていなかったのは、修理以前の話ではありませんか?商品に添えられた「腕時計の教科書」の指示に従って、時計店が電池交換のために裏蓋を開けた行為が保証適用外の理由というのは、どうにも理解できないマジックです。不誠実な対応を超えた、顧客に対する裏切り行為です。

 私の時計を2度預かったとのことですが、送り状は3通あります。集荷はブルークが佐川急便に依頼したものです。返却を要求されても応じなかったのは、3度目を無かったことにしようということですか?色々理解に苦しむメール内容ですが、これでブルークとの縁はきっぱりと切れました。後は私のハミルトンが戻るのを待つばかりです。さようなら、ブルークウオッチカンパニー。

ブルークヘのメール  5月11日ブルークから右のメールがありました。私のハミルトンが多分ブルークのメンテナンスセンターから、多分ブルークのオンラインショップに戻ったので私宛に送ったという内容です。メンテナンスセンターは一体どこにあるのでしょうか。連休明けに送るということでしたが、メンテナンスセンターとオンラインショップとの間で5日もかかるのは不思議です。いずれにせよ3月28日に修理不要の旨メールしてから6週間以上です。こういうプリンシプル、姿勢、態度で、日本有数の腕時計販売店を自認し、お客が絶えないのが不思議でなりません。異常ですね。

 特筆すべき疑問があります。戻ってきたハミルトンが動いているのです。それも秒まで正確に!10日経過した今日(2018年5月23)も、止まることはありません。1日着けてみたのですが、全く異常ありません。送った時には止まっていたし、メンテナンスセンターで裏蓋を開けて検査して、物理的なショックによる故障と診断したわけですから、正確に動いているのが不思議です。有償修理と言いつつ、実は無償修理をしたものでしょうか。そうだとしたら何故なんでしょうか。

ブルークと交わしたメールの一覧へはここから

メールは全てiPadで受信したものをPCに転送してPDFにしました。



公開: 2018年5月1日
追記: 2018年5月11日
追記: 2018年5月23日


大竹幸一郎

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